スクール・講座のMeta広告の始め方|設計から改善までの手順

〜こんな人におすすめ〜

  • 講座・スクール向けにMeta広告(Facebook・Instagram)を出しているのに、相談予約や説明会申込が増えない
  • クリックは取れても、LINE登録や申込まで人数が残らない
  • バナーや動画を差し替えても、CPA(顧客獲得単価。ここでは申込や予約1件あたりにかかった広告費)が下がらない
  • これからMeta広告を始めたいが、CV地点(広告から最初に到達してほしいゴール)とクリエイティブの作り方をセットで決めたい

講座・スクールのMeta広告で成果を出すには、最初にCV地点(LINE登録・説明会申込・個別相談予約など)を1つ決め、広告からLP・LINE・相談までを同じ訴求でつなぐことが大切です。申込が増えないときは、広告・LP・LINE・相談のどこで人数が減っているかを数字で確かめ、その工程だけを直します。

本記事では、講座・スクール事業者がMeta広告を始めてから、相談・説明会・成約につなげるまでの設計と運用方法を解説します。

なお、株式会社DXマーケティングは、デザインスクールを月商50万円から5ヶ月で月商1,000万円まで支援した実績があります。支援先の取り組みを含む成果であり、同じ結果を保証するものではありません。

講座・スクールのMeta広告を、クリエイティブ制作から運用まで一貫して進めたい方は、お気軽にご相談ください。

Meta広告で集客しやすいスクール・講座の条件

Meta広告が向くのは、潜在層に届けたい講座と、相談対応の体制がある講座

Meta広告は、講座名で検索される前の人に、興味関心や悩みをもとに広告を届けられる媒体です。

そのため、検索だけでは見込み客が集まらない講座や、相談の受け皿を整えて売上を伸ばしたい講座・スクールと相性がよい媒体です。

ここでは、Meta広告で集客しやすい2つの条件を整理します。

講座名で検索されにくく、潜在層に届けたいとき

講座名で検索されることが少ない講座は、Meta広告で潜在層に届ける設計が合います。潜在層とは、悩みや興味はあるものの、まだ講座を探して検索していない人のことです。

スキル習得・資格・デザインなどの講座では、「手に職をつけたい」といった悩みはあっても、講座名で検索されるとは限りません。指名検索やSEOで申込を待つだけでは、この層に講座の存在が伝わりません。

Meta広告では、興味関心・年齢・地域などの条件で配信先を決められます。潜在層に向けては、いきなり本申込を求めず、説明会・体験講座・個別相談など、気軽に参加できるオファーを用意したうえで接点をつくる進め方が向いています。

相談対応の体制があり、売上を伸ばしたいとき

問い合わせや個別相談に対応できる体制が整っている講座・スクールは、Meta広告で売上を伸ばしやすくなります。広告は予算を増やせば届く人数を増やせるため、紹介やSNSの投稿よりも集客の規模を広げやすく、同じ広告と導線を使い続けられる点で再現性も高い手段だからです。

一方で、相談対応が追いつかないまま広告費を増やすと、返信が遅れたり相談枠が埋まったりして、集めた見込み客を取りこぼします。広告費を増やす前に、次の3点が揃っているかを確認しましょう。

  • 問い合わせに、自社で決めた期限内に返信できる担当者がいる
  • 申込が増えても、説明会や個別相談の枠を増やせる
  • 相談で何を聞き、何を案内するかが決まっていて、担当者が変わっても同じ進め方ができる

3点が揃っていれば、広告費を段階的に増やしながら、相談件数と成約数が同じように伸びるかを確かめます。

スクール・講座集客向けMeta広告を始める5ステップ

目的とCV地点の設計、計測準備、素材制作、入稿設定、公開前チェックの5ステップ

スクールのMeta広告は、入稿作業から始めるものではありません。誰に何を見せ、どこをCV地点にするかまで含めて設計します。

計測とオファー(広告・LP・LINEで提示する特典や次の行動)が揃う前に大きな予算を入れると、表示やクリックは増えても、CVに至ったのか、どこを直すべきかが判断できません。

ここでは、出稿までの順序と、各ステップで決める項目を整理します。

Step1|目的・CV地点・KPI・ペルソナの設計

制作の前に、キャンペーン目的・CV地点・KPI・ペルソナを1枚にまとめましょう。最初に決めるのはCV地点で、広告もLPもLINEも、ここで決めたゴールに向けて作ります。

CV地点は、講座の本申込ではなく、1週間に一定の件数が起きる行動に置くのが基本です。Metaは最適化イベント(Metaが配信の最適化の基準にする行動)の件数をもとに配信先を探すため、件数が少ないと配信が安定しません。

なお、Metaのヘルプでは、学習期間を終える目安を1週間に最適化イベント約50件としています。講座の本申込のように週に数件しか起きない行動を対象にすると、学習期間が終わらないまま配信が続きます。

単価・検討期間・すでに整っている導線(ステップ配信やVSLなど)によって、先に置くCV地点は変わります。下表から事業の状態に近いものを選び、該当する地点をCVポイントとして広告運用を行うとよいでしょう。

講座・スクールの状態(目安)先に置くCV地点クリエイティブで伝えること
講座名検索が少なく潜在層が主役。単価は中〜高で、すぐ申込は取りにくい説明会・体験講座・見学の申込講座の雰囲気、説明会で分かること、所要時間と参加費
単価が高い(数十万円〜)、内容が複雑、対象者の絞り込みが必要個別相談・カウンセリングの予約対象者の条件、相談で確認できること
ステップ配信・VSL(動画セールスレター)・限定動画があり、リストを育ててから案内できるLINE登録(+登録直後の1通目で次の行動へ)登録で受け取れる特典の中身と受け取り方
単価が比較的低い、申込フォームが整い、返金・特商法表記も問題ないその場の申込・決済(限定的)価格、開講日、申込後の流れ

配信後に「クリックはあるのに申込が増えない」ときは、見た人にとってCV地点のハードルが高すぎないかを、この表に戻って見直しましょう。

KPIは、広告からCV地点、成約までの流れに沿って、次の順で設定します。

  • CTR
  • LPのCVR
  • 予約率
  • 成約率

ペルソナには、悩み・現状のスキル・受講を決める人・検討期間を書きます。除外する層(学生、情報収集だけの人など)も先に決めてください。

CVをLINE登録や資料請求に設定している場合、広告の数字は「登録された時点」で完結します。その先で何人が説明会に来て、何人が商談に進んだかは、管理画面には表示されません。

広告の数字だけを見ていると、うまくいっているように見えてしまいます。

以下の記事では、広告の数字だけをみるのではなく、各段階でどこを見て何を直すかを解説しています。

広告のCVが伸びない原因はどこか|LP・LINE・個別相談の離脱を段階で切り分ける

Step2|アカウント・ピクセル・計測の準備

公開前に、次の4つを揃えましょう。どの工程で人数が減っているかを、あとから数字で確かめられるようにするためです。

  • Metaビジネスポートフォリオ(旧ビジネスマネージャ)
  • ピクセル(Metaの計測タグ)/CAPI(コンバージョンAPI。サーバー経由で計測データをMetaに送る仕組み)
  • ドメイン認証
  • 主要イベント(閲覧・登録・予約)の設定

広告マネージャの数字とLPや分析ツールの数字が一致しない場合は、ピクセルなどの設定ミス、またはイベント名・計測ページの定義の食い違いが原因です。

公開前に、Metaのイベントテストで、閲覧・登録・予約がそれぞれ想定どおりのページで記録されるかを確認してください。あわせてUTMパラメータを付け、LP側でも流入元を見分けられるようにしておけば、より適切なPDCAサイクルを回すことが可能です。

Step3|素材制作(静止画・動画・字幕)

訴求軸ごとに、フィード静止画・フィード動画・ストーリーズ/リール向け縦型(静止画または動画)の必要素材をリスト化します。

ポイントとしては、最初に訴求別で必要なクリエイティブなどを網羅的にリスト化することです。AIによって短縮されてはいるものの、クリエイティブ制作には時間を要するケースが非常に多いといえます。

そのため、思いつきでクリエイティブを作っていくと、変えたい時に変えられない・PDCAサイクルが遅くなってしまいます。

一つひとつのクリエイティブの品質を担保し、かつ効果を最大化させるためにも必要なもののリスト化とスケジュール策定が欠かせません。

外注する場合は、月に何本制作の依頼ができるかを見積もり段階で確認してください。素材ごとの作り方は、このあとのクリエイティブの章で解説します。

Step4|オーディエンス・配信面・入稿

オーディエンスとは、広告を表示する相手の条件(年齢・地域・興味関心、過去に接触したかどうかなど)のことです。オーディエンスは役割ごとに3種類に分け、それぞれ別の広告セット(予算・オーディエンス・配信面を決める単位)で配信します。

潜在層向けは、講座のテーマに近い興味関心に、Step1で決めた年齢・地域などの条件を掛け合わせて絞ります。1つの広告セットには1つのオーディエンスだけを設定してテストします。

オーディエンスを設定する際に押さえておくべき用語と、それぞれの概要については下記の通りです。

  • 類似オーディエンス:既存のリストに近い特徴を持つ人をMetaが探して配信する仕組み
  • リターゲティング:一度接触した人にもう一度広告を出す配信の仕組み

類似オーディエンスでは、実際に興味を持った属性に近しいユーザーへの広告出稿が可能になります。ある程度のリストを獲得した際には、LINE登録者や相談予約者など質のよいリストを元にして、類似度1%から小さく試しましょう。

また、1度接点を持った際に反応しなかったユーザーに、繰り返し広告を表示することで反応を得られるケースも珍しくありません。そのため、リターゲティングを活用するのも手段の一つです。

Step5|公開前チェックと少額テストから本配信へ

公開前に、ピクセル/CAPIの発火、LPと広告のメッセージの整合、審査リスクのある表現の3点を中心に、次の項目をチェックします。

  • キャンペーン目的と、追うKPI(CTR/LPのCVR/予約率)が一致している
  • ピクセル/CAPIのイベントテストで、主要イベントが想定どおり記録されている
  • 広告見出し・LPの見出し・LINEの1通目・CTAが同じCV地点を指している
  • 横長の素材を、そのまま縦型の配信面へ流用していない
  • 確約(「必ず稼げる」など)、根拠のない数値、Before/Afterの断定が入っていない

配信開始直後は、最適化イベントの件数が十分にたまるまで、大きな予算変更や素材の全面差し替えは控えましょう。

Step1で触れた学習期間は、日数ではなく件数で終わります。少額で配信を始め、1週間に約50件の目安に近づいてから予算を増やしましょう。

講座・スクール向けMeta広告の訴求の組み立て方

フック、ベネフィット、証拠、CTAの順に並べる広告の組み立て方

Meta広告のクリエイティブは、広告1本の中で「フック→ベネフィット→証拠→CTA」の順に情報を並べるのが基本です。

見た人は一瞬でスクロールするかどうかを決めるため、最初に自分向けだと気づかせ、最後にクリック後の行動を1つだけ示す必要があります。

ここでは、4つの要素それぞれの作り方を解説します。

フックの作り方

フックとは、広告の1行目(動画なら冒頭0〜3秒)で、見た人の手を止めるための一言のことです。「誰向け・悩み・変化」のいずれかを具体的に入れ、静止画は15〜20文字、動画は0〜3秒に15文字以内のテロップで書きます。

フックを作る際に最も効果的かつ簡単なものとして、「自分ごと化」が挙げられます。代表的なフックの種類は下記表の通りです。

自分向けだと気づく1行目作り方のポイント
子育て中、平日夜1時間で学びたい方へ誰向けかを明示する
独学3か月、作品が1つも完成しない方へ悩みを言葉にする
未経験から3か月で、作品集を1冊に変化を具体的に書く

ベネフィットと証拠の載せ方

ベネフィットは、カリキュラムの項目ではなく、受講後の状態で書きます。「ソフトの操作を学べる」ではなく「作品集を1冊まとめられる」のように、受講した人がどうなるかを書くのがポイントです。

ベネフィットには、証拠を1つ添えます。証拠になるのは次の3種類です。

  • 数字:受講者数・修了者数など、自社で確認できる数字
  • 事例:受講生の声や作品(掲載の許諾を得たもの)
  • プロセス:授業の画面、添削の様子、説明会の雰囲気

自社の数字がまだない講座は、プロセスの素材から用意すると始めやすくなります。「必ず稼げる」「◯か月で月収◯万円」のような確約や、Before/Afterの断定は入れないようにしましょう。

CTAの書き方(広告文の最後・CTAボタン・動画の最後のテロップ)

CTAには、クリックしたあとの行動を1つだけ書きます。

1本の広告に「無料相談」「資料請求」「LINE登録」を並べると、見た人は何をすればよいか迷い、クリックせずにスクロールします。広告文の最後の1行、CTAボタン、動画の最後のテロップの3か所は、同じ行動を指す言葉にそろえてください。

CV地点広告文の最後の1行・動画の最後のテロップ(例)
説明会無料のオンライン説明会に申し込む
個別相談無料の個別相談を予約する
LINE登録LINEで授業の体験動画を受け取る
その場の申込次回開講クラスに申し込む

CTAの文言には、行動のハードルを下げる情報を1つ足すとクリックされやすくなります。「無料」「オンライン」「30分」のように、費用・場所・所要時間のどれかを入れます。

スクール・講座のMeta広告のフォーマットと制作のコツ

静止画・動画・カルーセル・ストーリーズとリールの、サイズと見せ方の違い

講座・スクールのMeta広告でよく使われるのは、静止画バナー・動画・カルーセルの3つのフォーマットと、縦長で表示されるストーリーズ・リール向けの素材です。

同じ素材をすべての配信面で使い回すと、文字が切れたり小さくなったりして、クリックされにくくなります。4つはそれぞれ得意な見せ方とサイズが異なるため、特徴を押さえたうえで作り分けましょう。

ここでは、4つそれぞれの特徴と制作のコツを解説します。推奨サイズは仕様変更で変わることがあるため、制作前にMeta公式ヘルプで確認してください。

フォーマット特徴基本のサイズ
静止画バナー制作の手間が少なく、訴求を変えた素材を複数用意しやすい1:1(1080×1080px)/4:5(1080×1350px)
動画クリエイティブ講座の雰囲気や講師の話し方を伝えられる1:1(1080×1080px)/4:5(1080×1350px)
カルーセル複数のベネフィットを順番に見せられる1:1(1080×1080px)を2〜5枚
ストーリーズ・リールスマホの画面いっぱいに表示される9:16(1080×1920px)

ここからは、具体的に4つのクリエイティブのポイントについて解説します。

静止画バナー

静止画バナーとは、1枚の画像に文字を載せて見せる広告のことです。制作の手間が少なく、訴求を変えた素材を短期間で複数用意できるため、Meta広告を始めたばかりの講座・スクールでもテストを始めやすい形式です。

フィード向けは、1:1(1080×1080px)と4:5(1080×1350px)の2サイズを用意するのが基本です。4:5はフィードで画面占有率が大きくなりやすく、1:1は制作・流用のしやすさで使われることが多いサイズになります。

フックは15〜20文字、画像内テキスト全体は40〜50文字にしましょう。フィードでスクロールを止められない、文字が小さくて読めない、という場合の原因は、フック1行の弱さと情報の詰め込みすぎです。

動画クリエイティブ

動画クリエイティブとは、映像とテロップで、講座の雰囲気や講師の話し方を伝える広告のことです。

静止画では伝えにくい授業の進め方や講師の人柄を見せられるため、説明会や個別相談の前に講座をイメージしてもらいたい場合に効果的です。

フィード向けの動画は、比率1:1(1080×1080px)または4:5(1080×1350px)、長さ15〜30秒、0〜3秒にフック、字幕ありが基本になります。最後まで見られない、クリックはあるがLPで離脱する、という場合は、最初の3秒にフックがなく、音声オフでの視聴を想定していないことが多くあります。

構成は、0〜3秒で悩みまたはベネフィット(テロップ15文字以内)、3〜20秒で具体例と証拠、20〜30秒でCTAの順に置きましょう。この構成は、ストーリーズ・リール向けの縦型動画でも同じです。

許諾のない素材を使うと、審査却下やポリシー違反の原因になります。許諾書の取得と表現ルールの確認を、配信の前提にしてください。

カルーセル

カルーセルとは、1つの広告の中で、複数の画像や動画を横にスワイプして見せる形式のことです。複数のベネフィットを順番に見せたい場合は、フィード向けのカルーセル(2〜5枚)が有効です。

1枚目でフック、2〜3枚目でベネフィットと証拠、最終枚でCTAを見せる流れが基本となります。1枚ごとに訴求を変えすぎると、メッセージが散漫になりCTRが下がりやすくなります。

Primary Text(広告本文)の1行目はフックとして、1枚目と同じメッセージに揃えましょう。Headline(見出し)とDescription(説明)も、LPの見出し・サブコピーと合わせてください。

ストーリーズ・リール

ストーリーズ・リール向けの素材とは、スマホの画面いっぱいに縦長(比率9:16)で表示される広告のことです。静止画・動画のどちらでも配信でき、講座の雰囲気を短い時間で伝えたい場合に合います。

サイズは9:16(1080×1920px)が基本で、動画なら長さ15〜30秒、0〜3秒にフック、字幕ありで作ります。フィード用の4:5バナーや横型(16:9)の動画をそのまま流用すると、文字が切れたり余白が目立ったりして、クリックや最後まで見られる割合が伸びにくくなるため注意しましょう。

ストーリーズでは、画面上部にプロフィール、下部にCTAボタンが重なりやすくなります。

リールは特に画面下のUIが大きく、ストーリーズと同じ余白設定では、下部のフックやCTAが隠れやすくなります。目安として、重要な文字は画面中央〜やや上に置き、リールでは下側を広めに空けるようにテロップを配置するのがポイントです。

入稿前に、音声オフ・字幕ありの状態で、3秒以内に「誰向けか」が伝わるかを確認してください。

スクール・講座のMeta広告クリエイティブを改善する3つのポイント

数字で弱い要素を特定し、1要素ずつ比べ、反応が落ちる前に素材を足す

クリエイティブの改善は、広告ごとの数字から弱い要素を見つけ、その要素だけを変えて比べるのが基本です。

素材を丸ごと作り直すと、何が効いて何が効かなかったのかが分からず、次の改善に生かせません。

配信を始めたら、次の3つのポイントで素材を改善していきましょう。

  • 広告ごとの数字から、直すべき要素を見つける
  • 変える要素を1つに絞って比べる
  • 反応が落ちる前に、新しい素材を追加する

それぞれ順番に解説します。

広告ごとの数字から、直すべき要素を見つける

クリエイティブの評価は、広告マネージャで広告ごとに「CTR→CV地点の件数→CV地点の単価」の順に見ます。

CTRが高い素材が、CV地点の件数も多いとは限りません。目を引く表現が、説明会や相談に進まない人のクリックを集めていることがあるためです。

次の表のように、低い数字ごとに見直す要素は決まっています。

広告マネージャで見る指標低いときに見直すクリエイティブの要素
CTR(リンクのクリック率)1行目のフック、誰向けかの明示、配信面に合ったサイズか
CV地点の件数・単価(「結果」「結果の単価」の列)広告文とCTAが示す行動がCV地点と一致しているか、クリック先の内容と広告の訴求がずれていないか
同じ人に広告が表示された平均回数とCTRの推移同じ素材を出しすぎていないか

また、CV地点の単価だけで素材を止めないでください。相談1件あたりの単価が高い素材から、受講の申込が多く出ることもあります。

どの広告から来た人が受講を申し込んだかを記録し、残す素材を決めましょう。

変える要素を1つに絞って比べる

素材を比べるときは、フック・証拠・CTAのうち、1か所だけを変えた広告を用意します。複数の要素を同時に変えると、数字が変わっても、どの変更が効いたのか分からないからです。

変更点に悩む場合は、見た人が最初に読むフック(1行目)から変更するようにしましょう。全面的に作り直さなくても、フック1行の差し替えだけでCTRが戻ることがあります。

比べるときは、表示回数が少ないうちに勝ち負けを決めず、クリック数やCV地点の件数がたまってから判断してください。反応がよかった1行目は残し、次は証拠の見せ方やCTAの文言を1つずつ変えていきます。

反応が落ちる前に、新しい素材を追加する

同じ人に広告が表示された平均回数が増え、CTRが配信初期より下がり続けているなら、同じ素材を見慣れて反応が落ちています。この状態の素材を放置すると、クリックされない広告に広告費が流れ続けます。

たとえば、月初の定例会議まで画像1枚も差し替えられない体制では、担当者が途中で気づいても、次の会議までの間は反応が落ちた素材に広告費が使われがちです。

反応がよかった訴求の1行目や画像を少し変えた素材をあらかじめ用意しておき、数字が落ち始めたらすぐに追加できる体制にしておきましょう。

株式会社DXマーケティングでは講座・スクールのMeta広告について、クリエイティブ制作と広告運用をあわせて支援しています。LP制作・VSL原稿・LINE構築まで対応しています。

Meta広告から相談・成約までの集客導線

広告・LP・LINE・相談の4工程を同じCV地点でつなぐ流れ

クリック数を増やしたあとに必要なのは、着地から相談まで途切れない流れです。

広告の入口だけを整えても、LP・LINE・相談のどこかでメッセージが途切れると、申込は増えません。

ここでは、広告→LP→LINE→相談の各工程で、訴求とCV地点を揃えるポイントを整理します。

広告からLP(必要ならVSL)

広告1本につき着地のLPを1枚用意し、広告の訴求とLPのファーストビュー(ページを開いて最初に見える範囲)を揃えます。

たとえば、説明会をCV地点にしたデザインスクールなら、4か所を次のようにそろえます。

接点例
広告の1行目子育て中、平日夜1時間で学びたい方へ
広告のCTA無料のオンライン説明会に申し込む
LPの見出し平日夜1時間から学べるWebデザイン講座|無料オンライン説明会
LINEの1通目説明会のお申し込みありがとうございます。当日までに、いちばん気になっている点を1つ教えてください。

講座の中身・講師・申込後の流れを先に見せたい場合は、LPにVSLを置くと効果的です。VSLは、講師の話し方やカリキュラムの進め方をイメージしてもらう説明用動画の役割を持ちます。

LPからLINE登録

LPからLINEに登録してもらう目的は、登録直後の1通目で、説明会や個別相談の予約へ案内することです。登録者を増やすこと自体が目的ではないため、登録から予約までを1本の流れとして設計します。

そのために、次の3点を押さえましょう。

  • 登録してもらう理由(特典)を1つに絞り、広告・LPで伝えた特典を1通目でそのまま渡す
  • 1通目では、特典と一緒に予約リンクを案内するか、タップで答えられる質問を1つ送る
  • 追加数だけでなく、ブロック数・既読率・予約率も見る

登録直後に会社案内のリンクを1通送るだけで、あとは予約を待つ設計では、登録した人の関心が下がり、ブロックされやすくなります。

質問は、受講したい時期や、いちばん不安な点は料金かカリキュラムか、といったタップで答えられる内容にしましょう。回答に合わせて次の1通を送ると、相談の予約に進んでもらいやすくなります。

LINEから相談・説明会

登録数は増えても予約率が低い、予約後の欠席が多い、という場合は、集客より相談の設計を先に直します。

予約確定・前日・当日の3通のリマインドを先に用意します。相談のゴールは「受講するかどうかを決めてもらうこと」に固定し、料金・対象者・開始時期をその場で確認できる状態にしてください。

個別相談で「なんとなく不安です」と検討が止まる場合、講座内容の説明不足だけが原因とは限りません。受講を始める時期、支払い方法、家族の同意のいずれかが決まらないまま、検討が続いていることがあります。

個別相談では、不安の内容を整理したうえで、誰が最終判断するか・いつまでに決めるかまで確認しましょう。そうすると、家族同席の説明会や分割払いの案内など、次の打ち手に移りやすくなります。

また、返信の速さも申込の意欲に影響します。金曜夜の問い合わせに月曜朝に初めて返信する、というように返信が翌営業日や翌週にずれる運用は見直しましょう。

「広告の質が低い」と判断する前に、いつ届いた問い合わせに誰がいつ返したかを記録します。自社で決めた返信期限内に、一次返信と次のアクション(日程候補・必要資料)まで届いているかを確認してください。

スクール・講座のMeta広告の改善方法【工程別に解説】

CTRが低いとき、登録が落ちるとき、相談・成約が進まないときの見直し先

Meta広告の改善は、広告・LP/LINE・相談のどこで数が落ちているかを1か所に絞り、そこだけを直すのが基本です。

詰まりが広告の外にあるのにクリエイティブを差し替えても、数字は変わりません。反対に、CTRが低いままLPを直しても、そもそも見られていないページを直すことになります。

ここでは工程ごとの改善策を解説します。

CTRが低いとき(訴求・フォーマット・同じ素材の出しすぎ)

表示はされるのにクリックされない場合は、広告そのもの(フック・配信面・オーディエンス)を先に直します。

CTRが最初から低いなら、以下のいずれかが原因です。

  • フックが弱い
  • 配信面と素材が合っていない
  • オーディエンスが広すぎる

CTRが配信初期より下がり続けている場合は、同じ素材を見慣れて反応が落ちています。どちらの場合も、直し方は「スクール・講座のMeta広告クリエイティブを改善する3つのポイント」のとおり、フックから1か所ずつ変えていきます。

LP遷移・LINE登録が落ちるとき

CTRは悪くないのに登録や予約が入らない場合は、着地のLPとオファーを先に直しましょう。

クリックは取れているのにLPのCVRが低いなら、以下のいずれかが原因です。

  • 広告とLPの見出しが一致していない
  • フォームの入力項目が多い
  • 広告で伝えたオファーと、LPで案内している内容が違う

広告見出しとLPの見出しを照合し、フォーム項目を予約に必要なものまで減らします。LINEの特典は、登録後の1通目で渡す形にします。

相談・説明会・成約が進まないとき

相談や説明会の申込は増えているのに売上が動かない場合は、広告より先に相談・説明会の中身を見直します。

原因の多くは、相談の進め方・価格・対象者が、広告で集めた人と合っていないことです。この状態で広告費を増やしても、成約しない相談が増えるだけになります。

まずは次の3つを分けて記録し、どこで人が減っているかを確認しましょう。

  • 予約率:LINE登録や申込のあと、相談・説明会を予約した人の割合
  • 出席率:予約した人のうち、当日参加した人の割合
  • 成約率:参加した人のうち、受講を申し込んだ人の割合

広告の素材を比べるときも、相談の件数が多いかだけで決めず、受講の申込まで進んだ人が多い素材を残してください。

スクール・講座集客のためのMeta広告なら外注がおすすめ

内製で回せる条件と、設計から改善まで外注した方がよい条件の比較

講座・スクールのMeta広告で成果を出すには、広告・LP・LINEをまとめて見て、すぐに直せる人が社内にいる必要があります。

担当が分かれていると、申込が増えないときに原因が広告なのかLPなのかLINEなのかを判断できません。結果、直す場所が決まらないまま広告費だけが出ていきます。

ここでは、内製で運用できる条件と、外注を検討した方がよい条件を整理します。

内製で回せる条件

内製で運用できるのは、次の3つが社内で揃っている場合です。

  • 広告マネージャの数字を自分で確認できる
  • 反応が落ちたとき、バナー・動画やLPの文言をすぐに直せる
  • CV地点(相談予約・説明会など)が1つに決まっている

1つでも欠けている場合は、次の「外注を検討した方がよい条件」に当てはまらないか確認してください。

設計・クリエイティブ・改善まで含めて依頼した方がよい条件

クリエイティブの更新が追いつかずCTRが下がっている場合は、運用・制作・LPまで見られるパートナーを候補にしましょう。

LP・VSL・LINEまで含めた導線改善が必要なのに、社内が分業で連携できていない場合も、外注の検討をおすすめします。

依頼先を選ぶときは、広告運用だけでなく、LP制作・VSL原稿作成・LINE構築・クリエイティブ制作まで一貫して対応できるかを確認してください。1社で見られれば、申込が増えないときに原因の工程をすぐに特定できます。

スクール・講座集客のMeta広告運用なら株式会社DXマーケティングにご相談ください

Meta広告を出しているのに相談や申込が増えない場合や、広告・LP・LINEのどこを直せばよいか分からない場合は、株式会社DXマーケティングにご相談ください。

株式会社DXマーケティングでは、講座・スクール事業者向けに、Meta・Google・LINEヤフー広告の運用、LP制作、VSL原稿作成、クリエイティブ制作、LINE構築まで一貫して支援しています。Meta広告が停止した際も、状況分析、クリエイティブの見直し・制作、LP改修まで対応します。

クリエイティブの作成から広告出稿、その後の改善までを一括で引き受けるため、社内で分かれがちな工程を1本にまとめられます。

講座・スクールのMeta広告運用について相談したい方は、下記よりお問い合わせください。

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この記事を書いた人

静岡県出身。幼少期から釣りを唯一の趣味として育ちました。東北大学大学院を卒業後、業界最大手のインフラ企業に入社し、企画やマーケティングを担当。業績が評価され、部内で最も優秀な成績を収めた社員に贈られる「部長賞」を受賞しました。

独立後、大手企業で培った集客ノウハウを中小企業や個人事業主さま向けに提供。さらに2024年7月には、株式会社DX-マーケティングを設立し、事業拡大に向けてさらなる挑戦を続けています。